ネタバレが嫌な方は本稿の閲覧をお控えください。
もしアマゾンにレビューを投稿するなら、★４をつけます。
すばらしいリメイクでした。
オリジナルは全てのエンディングと全ての難易度でクリアしているし、ノベルも読破しています。
※ちなみに、サイレントヒル２のノベルは、ゲーム発売後にライターに書かせてノベライズしたという珍しいノベルです。なので、原作はゲームです。
シリーズでプレイしたのは、１、２、３、４、０、ホームカミング、ダウンプア、シャッタードメモリー、ショートメッセージです。
映画は１と２の両方とも観ています。
アーケードとドラマは未経験です。
ストーリーは完全にオリジナルを再現していたと思いました。
それ以外の細かいアレンジが多々加えられていますが、キャラ以外はほぼ違和感はありませんでした。
嬉しかったのは、日本語ボイスに対応したところです（オリジナルは英語ボイスのみだった）。
戦闘や進路を塞ぐギミックはサイレントヒル・ホームカミングやダウンプアを参考にしたように見えます。
神レベルのリメイク作品と言っても過言ではないと思います。
序盤はものすごく細かいところまで凝視しながら進めていたので、ノーマルで３０時間くらいかかりました。
全ての扉と部屋を確認したと思います。後半は探索要素がなくなるので、一気に進みましたね。
今回騒がれていたのは、キャラクターの顔が変わったところです。
ポリコレに配慮したせいで作品の質がうんぬんかんぬんと騒ぐ人もいました。
ジェイムスは少し若く、優しそうな感じのイケメンになっています。
見た目の荒々しさが足りないので、三角様との関係がほんの少し希薄になった印象。
とはいえ、リメイクがサイレントヒル２の初プレイなら違和感はないと思われます。
メアリーはいかにも人妻っぽい見た目になりました。
オリジナルのインパクトが強かったので、最初は戸惑いましたが、頭の中で整理がつくと、むしろこっちの方が合っていると思うようになりました。
人妻なんだから人妻感が出ている方が作品に合っています。
無理して派手なオネーチャンになった風のマリアも、キャラ設定に良くマッチしていると思いました。
人妻が無理して派手なオネーチャン化したキャラですから。
オリジナルは完全にスタイルのいいモデル風のオネーチャンで、人妻感は全くないです。
同じパターンの繰り返しが多いです。
中盤から後半にかけて、繰り返しが多いので、緊張感はふきとび、完全にやっつけ作業になってました。
クリーチャーもオリジナルと比べて少し工夫されているのですが、中盤あたりになると同じクリーチャーを何度も倒すのに疲れます。
クリーチャーも逃げられない状況で複数が同時に襲ってくるという場面もあります。
トリガーが時間なのかフラグなのかは不明ですが、倒してもちょいちょい復活するので、ただひたすらめんどくさかったです。
緊張感が途切れないように調整したんだと思うのと、人によって感じ方がまったく変わるので、バランス調整は難しいところだと思います。
このバランスが最高！という人も多々おられるというのを承知で言うと、私には過剰で合わなかったです。
というのも、私の場合、じっくり見て回りたいので、クリーチャーを倒す必要がありました。
そうでないなら、戦わずに無視するという選択肢もあるので、プレイの仕方で感じ方が変わる部分です。
リメイクで進行不能バグを確認しました。
病院の屋上で三角様に突き落とされたあと、ローラがいるフロアではなく、２Ｆのエレベーターに移動してしまうことがあります。
このバグが起きると、ローラがいるフロアに行けなくるばかりか、再び屋上にも行くこともできず、進行不能になります。
２時間くらい悩んで、屋上へ行く前のセーブデータをロードしてやり直し、バグだったことが分かりました。
病院の屋上へ行く前には、必ずマニュアルセーブすることをお勧めします。
今はもう、２週目以降をプレイする気力も時間もないので、New Game + を始めてジュークボックスのギミックを解いたあたりで中断しましたが、シリーズを重ねるごとに雑になっていった、あのエンディングも用意されているっぽいことを匂わせる要素を発見することができました。
エンディングのまとめ動画がそのうちどこかに投稿されると思いますので、それで済ませるつもりです。
正直なところ、サイレントヒルに「やり込み」と呼ばれる水増し要素は、もういらないと思います。
１週目をクリアしたら全部の追加要素と全エンディングのイベントシーン解放でいいです。
２週目以降もＵＸはほとんど変わらないですし、ただの苦行です。
オンラインゲームや格闘ゲームみたいに繰り返しプレイすることが前提となっているゲーム、あるいは、ドラゴンエイジのような膨大なストーリーラインの分岐があるゲームなら問題ないのですが、サイレントヒルに限ってはほぼ一本道ですし。
サイレントヒルの街はもともと原住民の聖地だった場所で、不思議なパワーを持っているという設定です。
主人公は自分の罪悪感と戦っていただけで、サイレントヒルのパワーが主人公の罪悪感を形にしていました。
主人公に届いたメアリーの手紙は謎です。
罪悪感がないローラにはクリーチャーは見えておらず、ただ、廃墟になった街を探索していただけです。
サイレントヒルでの体験を通じて、主人公の心は救われたように思いますが、その後、主人公は自首したんでしょうか…(グッドエンドの場合ですが)。
バッドエンドやノベルでは、「アレ」なのですが、気になる方はゲームやノベルでご確認いただくのが良いかと思います。
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